くまゆうむ

YMOりあるたいむへんたいよいこくまゆうこころとめでぃあの日記改め

NHK-FMの坂本龍一ニューイヤースペシャル構成案

http://www.faderbyheadz.com/a-Site/a-news.cgi?date=2005.01.20
そ言えばYAMUTECH LUNCHさんとこでこの佐々木敦日記を知ってくまアンテナに
追加しといたけどそ言えばこのラジオ番組自体をえあちぇっくしたの
まだちゃんと聞いてないかもだったのを思い出したてかんぢなかんぢ
『差し障りがありそうだったら消しちゃうのでご了承を』て書いてあったから
引用させてもらっちゃお

坂本龍一特別番組 構成案

*坂本さんとの打ち合わせを基に、全体を3つの系列(セリー)と最終パート(コーダ)に分けてみました。
*ただし、すべての話がどこかで繋がってくるので、必ずしも最終的な番組内容は3部構成にならなくてもよいと思います。あくまで収録の目安ということで。
*「」がオンエア予定曲になります。アーティスト/作曲者表記のないものは全て坂本龍一作です。『/04』からの曲は(曲番号/04)を記しました。坂本さんご自身がピアノで生演奏もしくはラップトップなどから再生する予定の曲は☆、NHKで音源のご用意(取り寄せ?)が必要な曲については★を記しました。
*オンエア曲をすべて完奏していると時間が足りないので、収録時に生で曲の上から坂本さんに喋ってもらう場合と、編集でカットして繋ぐ場合とを、ある程度、収録の流れの中で判断していければと思います。

●セリー1
Asience- fast piano」(M1/04)
↓最初のオーダーは「東風」のような曲を、ということだった。
「東風」★
↓だが、結果として出来上がったのは、このような曲だった。
Asience-cm version」☆
↓曲のスピードが違うと、まったく曲の印象が変わる。
Asience-slow piano」☆
↓この曲の発想の元にあるのはショパンからの影響。
↓音符(おたまじゃくし)の点描的な並び方。
「Chopin: 24 Preludes, No.4 in E minor」★
↓同傾向の「おたまじゃくし」の並べ方の曲として
「Rain」(M5/04)
あるいは、
「二人の果て」坂本龍一 featuring 今井美樹
↓ジョビンの没後、2台のピアノの内のひとつに置かれたままになっていた楽譜がショパンの先の曲だったというエピソード(そして実はもう1台のピアノに置かれた楽譜の話もあるのだが、それは後の話で)。
ジョビンの話の流れでー
「Insensatez」Morelenbaum2/Sakamoto
↓この曲はカールステン・ニコライによるリミックスが存在する。
「Insensatez」 ALVA NOTOリミックス
↓そして、この曲が「Chasm」へと繋がっていった。
「Chasm」
ミニマリズム?→セリー2へ

●セリー2
「+33」(M3/04)
↓《ピアノ・オーケストラ》というアイデア。8台のピアノ
↓音が幾つも重なって塊を成し、その隙間に生じる微妙なズレの面白さ。
ミニマル・ミュージックスティーヴ・ライヒフィリップ・グラスマイケル・ナイマン?)の比較。坂本さんはライヒ派?
「Music for Large Ensemble」スティーブ・ライヒ
ライヒ音楽の魅力について。反復とズレ。モアレの話。
↓オペラ。言葉=声の使い方。初期ライヒのテープ音楽もかける?(「Come out」)
↓声=言葉のサンプリングの例として。
「Different Trains」ライヒ
あるいは
「CAVE」ライヒ
↓「LIFE」との影響関係について。ライヒ坂本龍一の言葉=声による作曲手法の違い。
「War & Peace(日本語ヴァージョン?)」☆
ライヒとの出会い。高校生の頃。
「Piano Phase」スティーブ・ライヒ
↓この曲はガムラン音楽からの影響が顕著。ガムランも一種のミニマル・ミュージック
ガムラン」★(曲は特定されていません、要相談)
ミニマル・ミュージックエスニック・ミュージックの関係。
↓アフリカ・ピグミー族の音楽とミニマル音楽を交互に演奏した興味深い試みがある。
ピグミー族の演奏」『African Rhythms』 より☆
↓大学時代、ピグミーの音楽に関する本を何冊か読んだ。小泉文夫ワールドミュージック講義。
↓やはり『African Rhythms』から。
「クラッピング・ミュージック」スティーブ・ライヒ『African Rhythms』☆
「Etude No.4, Fanfares」 Gyorgy Ligeti『African Rhythms』☆
リゲティの作風の変化の話。メカニカルな作風になる前はドビュッシー的だった。故武満徹が「リゲティドビュッシーからもっとも影響を受けている」と話していたというエピソード。
↓実はジョビンのピアノのもう1台の置かれていた楽譜はドビュッシーだった。
「遊戯」ドビュッシー
↓アフリカ音楽の話に戻って、その影響が著しい曲としてー
「Riot in Lagos」(M8/04)
↓アフリカ音楽の話。フェラ・クティ。フェラも一種のミニマル・ミュージックだった。
フェラ・クティ」★(曲は特定されていません)

●セリー3
「Tamago2004」(M10/04)
↓ジョビンの話。
「曲目未定」 M2Sから1曲。
↓「Tamago」の兄弟曲としてー
「ゴリラがバナナをくれた日」
↓“ゆらぎ”の話。間(ま)。グレン・グールドの弾くブラームスからの影響。
インテルメッツォop.117」ブラームス/グールド★
↓ちなみにこの曲はジョビンも好きだったという。
↓小学5年生でグールドに出会った。その衝撃!
「ゴールドベルク協奏曲」バッハ/グールド★
↓演奏のスピードの異様さ。速い曲はより速く、遅い曲はより遅く。
↓「理解不能なもの」との遭遇。ピアノを習い、クラシック音楽を学びつつあった小学生の坂本龍一がいきなりパラダイム変換を強いられた。
↓この頃出会った「3大衝撃」は、グールド、ドビュッシー、そしてビートルズだった。
「プリーズ・ミスター・ポストマン」ビートルズ
↓この曲のどこがヘンなのか?
↓9THの謎。後になってやっと分かった。
↓「衝撃」最後のひとりドビュッシーについて。
弦楽四重奏曲ドビュッシー
印象派。絵画と音楽の関係。マネとモネが好きだった。
↓モヤーッとした、茫漠とした感じの心地よさ。
「海 第二楽章」ドビュッシー
「牧神の午後への前奏曲 ピアノ・ヴァージョン」ドビュッシ−★
ドビュッシーベートーヴェンによってドイツに奪われてしまったソナタ形式をフランスに取り戻したいと考えていた。ソナターソナーー音、響き。現在のいわゆる音響派へも繋がる?
「フルート、ヴィオラとハープのソナタドビュッシー
↓1915年の作品。ドビュッシー最晩年の頃の作品。
ドビュッシー的な坂本作品としてー
「Perspective」(M6/04)

●コーダ
↓2005年の予定、抱負など。
↓クリスチャン・フェネスとカールステン・ニコライとのコラボレーションの話。
「カールステンとのコラボレーション曲」☆
「フェネスとのコラボレーション曲」☆
↓『/05』収録予定曲から数曲?
「アレクセイと泉」☆
「アモーレ」☆
「ボレリッシュ」☆など
↓エンディングにふさわしい曲をー
「THATNESS AND THERENESS」☆